月光に輝くコブ

No.015
「月光に輝くコブ」
〜セナとコブダイの物語〜
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静かな月の光が海面を照らす夜、セナはいつものように深い海の中を漂っていました。
銀灰色の髪が水の中で流れ、深い瞳はどこか物思いにふけっている。

そんなセナの前に、大きな影が現れた。それは、海の中でもひときわ目を引く存在、コブダイだった。
その特徴的な頭部のコブが月光に反射し、まるで海の中に輝く宝石のように見える。

「セナ、こんな時間にどこへ行くんだ？」

コブダイは、少し荒っぽい声で話しかけてきた。
セナはその声に振り返り、静かに微笑んだ。

「どこへも、ただ漂っていただけ。海の中は、どこにいても心地よいから。」

コブダイは少し考え込み、やがてその丸い目でセナをじっと見つめた。

「セナはどんな時も一人でいるな。そんなに孤独が好きなのか？」

セナは、少し驚いた表情を浮かべた。
「孤独…？」

コブダイは、少し首をかしげてから話を続けた。

「ワシはな、このコブみたいなものができてから、人と話すのも少なくなった。みんな、怖がるんだ。」
その言葉には、どこか寂しさが滲んでいた。

セナはゆっくりとコブダイの側に寄り、深い海の底から浮かぶ月明かりを見上げながら静かに言った。

「でも、あなたのそのコブは、あなたの一部で、誇るべきものだと思うわ。」

コブダイは少し驚いた顔をした後、心からの笑みを浮かべた。

「本当に…？ なら、このコブも悪くないのかな。」

セナはうなずき、穏やかな笑顔を向けた。

「ええ、あなたの一部だからこそ、美しいものなのよ。」

その言葉を聞いたコブダイは、少し照れくさそうに頭をかきながら言った。

「ありがとう、セナ！セナと話すと、なんだか元気が出るよ。」

セナは静かに微笑んで、再び海の中に漂い始めた。
コブダイもその後に続き、二人はしばらく静かに泳ぎながら、月明かりを浴びているのでした。
— おわり —

★真珠種類 : 白蝶真珠
　サイズ : 10.02×14.98（ミリ）
　カラー : シルバー

★レア度 : ☆☆☆☆☆

♬ 世界に一つの真珠に、世界に一つの物語 ♬
『 No.015』は、コブの様な形が特徴的なシルバーパール。
セナの物語です✨

○にんぎょのいたずらシリーズを詳しく知りたい方は、トップページ『 ココをclick！ 』から見れます。
○真珠一粒の料金となっています。
（ ✖️チェーンは付属していません。）
○ネックレスチェーンも一緒にご購入希望の方はオプションから選択をお願いします。

☘️伝えたい大切な事☘️

　真珠は大自然の中で育ち、貝殻から出るその瞬間まで、じっと待ちます。長い年月の困難に貝殻の中で耐え凌ぎ、一粒の真珠としての成長を終えます。
そうして誕生した真珠は一つ一つ個性があり、その個性は色や形、成長キズやエクボとして現れ、真珠の価値は個性の表現具合によって決まります。
商品撮影は実物に近い状態を、表現できるように努めていますが、
カメラで捉えられていない個性が、手元に届いた時にある場合も御座いますので、
ご理解いただける方のご購入をお願いしております。

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